チュソクの名物 ソンピョン
今回は韓国の代表的な名節である「秋夕(チュソク)」に関する内容をお届けします。
「韓国の秋を代表する名節」
秋夕(チュソク)とは、旧正月(ソルラル)と並ぶ代表的な韓国の名節で「ハンガウィ」とも呼ばれます。毎年秋夕当日(旧暦8月15日)とその前後1日ずつが祝日となり、親戚一同が故郷に集まって先祖の墓参りをしたり、秋の収穫に感謝したりします。
こうした秋夕の慣わしは、古く新羅時代(紀元356年~935年)に始まったと見られています。1年で月が最も明るく輝く旧暦8月15日には昔から盛大なお祭りが行なわれていましたが、徐々に名節としての風習が形成され、今に伝わるようになりました。
韓国の秋夕(チュソク)にはソンピョン(송편、松餠)という特別なお餅を食べる風習があります。
うるち米の粉で生地を作り、あんを包んで半月の形にし、松の葉を敷いて蒸したお餅です。
ご自宅で手軽に作れるソンピョンの作り方をご紹介します。
1.米粉(上新粉)にお湯を入れてこねます。
2.生地を一口サイズにすこしずつ切って、真ん中にくぼみを付けるような形で成形し、真ん中に餡を入れて包みます。
3.その際、ソンピョンの形が半月状になるよう上半分を指先で押して餡が飛び出ないよう、くっつけます。
4.形ができたら蒸し器で蒸します。このとき松の葉を一緒に入れて蒸すと、ほのかな松の香りするソンピョンとなり、いっそうおいしくなります。