【韓国の伝統文化工芸】韓紙(ハンジ)に出会う・ソウル仁寺洞
【韓国の伝統文化工芸】韓紙(ハンジ)に出会う・ソウル仁寺洞
かつて私が韓国を訪れた際に仁寺洞(インサドン)で韓紙(ハンジ)を買った記憶があります。
韓紙は日本の和紙に似ていますが、独特な模様が特徴です。
韓国古来から伝わる伝統模様をあしらった紙を記念に買いました。
その韓紙を利用して、2016年にボックスアートを作成して、新居浜市や松山市内の画廊に展示したことがあります。
私のルーツは韓国にあるので、以前より韓国の伝統文化や工芸には関心がありました。
ここで一つ面白い日本と韓国の共通点をご紹介します。
日本の伝統模様「七宝」について
日本にも伝統の文様や絵柄がたくさんりますが、そのうち「七宝(しっぽう)柄」は韓国の柄と非常に共通点があることに気づきました。
七宝(しっぽう)柄の意味を検索してみると、円形が永遠に連鎖し繋がるこの柄に、円満、調和、ご縁などの願いが込められた縁起の良い柄です。また人の御縁や繋がりは、七宝と同等の価値がある事を示している柄でもあります。
韓国の伝統模様「如意珠文」について
日本の七宝と似たような文様で韓国には「如意珠文」という伝統の文様があります。
俗には、すべての願いが叶うという意味合いがあります。
「如意珠」は「如意宝珠」を短くした言葉だそうです。これをもった人はすべての願いが叶うという仏教から由来された、想像の中の玉であるとの説がります。この玉は、金銀宝華をもたらし、病気をなくし、悪を除去し、混乱した世の中を救う能力があると言われています。
この「如意珠文」と「七宝」はどちらも円を描いた柄で、模様を比較すると、とても似ていることがわかります。
そして、模様の持つ意味合いまでが似ています。
政治、経済ではまだまだ日本や韓国の関係はよくありませんが、文化の面では似ている部分もあります。
お互いの共通点に気づき、友好な関係を築いていけたらと感じる今日です。
韓国を訪れた際には韓国の伝統文化にも是非触れてみてくださいね。
参考情報1:韓国ソウル市内で伝統工芸の体験ができるのはこちらの工房です。
参考情報2:日本国内で韓紙を使った生活雑貨作りを学べる教室はこちらです。